先月6月23日、イギリスで行なわれた国民投票において
52%:48%の僅差で、イギリス国民がEU(から脱退する方向への意思を表明しました。
イギリスがEUの前身、EC(欧州共同体)に加盟したのは約40年前(1973年)。
最初は、経済と貿易の未来にチカラを与えることを目的として生まれ、
『政治的な統合はない』と言われていたものの・・・
93年にECを基盤にしたEU(欧州連合)が発足してからの展開は目覚ましく、
2018年からは、EU内での軍隊をつくるプランまで出ているとのこと。
わずか数十年の間にEUは、
加盟国のあらゆることをコントロールするチカラを持つ連合となりました。
歴史的、経済的、民族的、移民問題など、
さまざまな課題はらんでいるイギリスの今回の国民投票の結果は
『正直、予測されていなかった結果であった』、、
と、本日のゲストPaul Williams 氏は語っています。
母国イギリスで起きている前代未聞の混沌について、
『イギリス人』と紹介するとよく訂正されてしまう
広島弁の『ウェールズ人』Paul Williams氏に、
ざっくばらんに語っていただきました。(6月28日収録)
・保守党は「やりたくなかった」国民投票
・ひとくくりに『イギリス』、と言っても事情はさまざま。
・EUから出たいイングランド、ウェールズ。
EUに残りたいスコットランド、北アイルランド。
・EUは、“ソーセージの長さ” まで指定してくる?
・EUのメンバーになると、国家主権はなくなる。
・イギリス人はあまり国際的ではない?
・EUが『戦争をする』と決めたらみんなやらなければならなくなるということを、
たくさんの人はわかっていない。
・EUは、プレゼントをくれるサンタクロースみたいなものだけど、
赤いコートの中に居るのはいったい誰だろう?
・保守派の人たちも、革新派の人たちも、
双方ともに間違えていることがある。
・TPPとEUは同じ人たちがやっているということ。
・第3、第4の選択肢を探る。