【新年を迎えるおせち】talked by 堀越ゆみこ

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大阪の老舗料理屋 若松の女将ゆみこさんが、沢山の人に惜しまれつつ お店を閉店された今も作り続けられているおせち。

次の世代に伝えていきたい日本の伝統文化、お節料理ですが、
彼女にとっておせちとは どのようなものなのでしょうか?

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お節料理は、地域でもそれぞれの家庭でもさまざまに違う食文化を受け継いできたものですが、今はお金さえ払えば何でも手に入る時代になってしまいました。

お正月は【ハレの日】。特別な意味を持っているからなおさら思いを込めて作りたいと、生活文化の最高のものを詰め合せたのがお節料理のお重づめ。
とはいえ、『高級品』が並んでいることが大事なのではなく、『心がこもったもの』をこしらえて元旦を迎えることを心待ちにしたいのだと語るゆみこさん。

嬉しくありがたく一年を無事に過ごさせてもらったこと、そして新しい年を無事に迎えられたことへの感謝の気持ちと喜びとで迎える元旦。その寿ぎ(ことほぎ)のお手伝いさせてもらえることを私は料理人として嬉しく感じるのだと。

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畑から山から海から川からやって来たさまざまな素材を人様のお口にあうよう調理し、 最後の仕上げをするのが料理人のお役目。

お節を作ることで台所から地球が見えること、
頂戴した命に包丁を入れるという感覚を次世代に繋げたいとの思いを込めてお節作りを教えていらっしゃるゆみこさん。

料理教室に来た人が、一年で 電子レンジをやめておせちを作れるようになったというご報告を語る声にも嬉しい希望があふれていました。

聞き手:Pikale

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