井上双葉くん 16歳。 長野県下伊那郡出会った彼の暮らしの中には「手仕事」が溢れていました。 彼の日常には学校というカテゴリーがありません。 農家の家庭で育っていく彼の創造力は、手仕事と音楽が広げていきます。 彼にとって先生というものがあるならば、それは暮らしの中に溢れている。 彼はそれを好奇心と豊かな時間でどんどん吸収していきます。 地域も環境も含めた暮らし(時間)すべてが「家族」なんだと、あらためて気づかされます。 そんな豊かな家族から感じたことを、双葉君は音楽を通して表現しているようでした。
実は、彼の以前暮らしていた地域は、リニアモーターカーの建設が決まりました。 だから、家族でもあった地域ではありますがそこを離れ、今の場所で新たな暮らし(家族)を築き始めています。 移動できるのは人間だけ。離れ離れになった家族である地域に、彼は音楽を贈りました。
選挙権を持つ私たち大人が、未来に残そうとしている平和だったり豊かさだったりを受け取る側になる今の子ども達の声の1つとして、聴いていただければと思います。
※収録は、2015年9月に行われたものです。
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